図説 松方コレクション秘話
―モネ、ブラングイン、黒田清輝画―

イギリスの画商P.デュラン=ルエルを庭園に案内するモネ

フランク・ラングイン作品集

西洋美術館(松方コレクション)に
収蔵されるモネの作品抜粋

川西英画「神戸百景33 造船職工出勤」

陽光を浴びるポプラ並木

川西英画「神戸百景34 川崎造船所」

貧困者

水を運ぶ男

 大正十年神戸川崎造船所の社長松方幸次郎は
パリ近郊のアトリエに81歳のクロード・モネを
訪ね、手元で愛着される作品16点を譲り受けた。
これらを収めるべく仮称「共栄美術館」を彼は
構想し、国立美術館の建設を熱望する黒田清輝
がこれを支援する。
 イギリスの画家ブラングインによる設計に基
づき、黒田の自邸で建設への会議もなされ、
これには孝次郎の厳父たる元老松方正義もひと
とき同席した。 大正十二年関東大震災による
経済界の不振と復興事業優先の国策に妨げられ、
松方正義と黒田清輝も震災第二年に逝去して
幸次郎の悲願は第二次大戦後「西洋美術館」の
創設まで持ち越される。

                 「鋼板工」
共栄美術館に掲げるべく制作され、巨大な船体が背景に描かれる。

P.-A..ルノワール画「アルジャントゥユの庭園で制作するモネ」
自邸に日本風の庭園を造形させたモネ

大正十年モネを訪れ、談笑する松方幸次郎

アルジャントゥユの雪

黒田清輝画「松方正義侯爵」

黒田清輝画「自画像」

    ブラングイン画「松方幸次郎像」
孝次郎はカウベ神戸川﨑造船所社長であって
開明的な実業家として知られる

イギリスの画家フランク・ブラングイン

ブラングインによる「共栄美術館」俯瞰図

震災後のメッシーナ

ハレ港における取引の光景

ブラングイン画「造船」 松方コレクション第一号

鉱山

農園の入口

貿易帆船の荷積み

セーヌ河の日没
ラ・ジャポネーズ
舟遊び

サン・ラザール駅

グランド・ジャケット島

ダルマシア港における積荷作業

睡蓮

はしけの労働者

船上での葬送

チェーン製造工